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男の絶対的な急所、金玉。それを責める女性たちのお話。

水上アカリは、誰もいなくなった高校の図書館で、独り文庫本を読んでいた。
肩まで伸ばした長い黒髪を、時折かきあげながらページをめくっている。
すでに夕方遅くなり、日は暮れかかっていた。
校庭で部活動をしていた生徒たちも、徐々に家路につき始めたようだ。

すっと図書館のドアを開け、入ってきた男子生徒がいた。
アカリの同級生、岡田ユウキが、緊張した面持ちでそのまま入口に立っていた。
やがてアカリが気がついて、顔を上げた。

「あら。もうそんな時間? ごめんなさい。本に熱中しちゃった」

アカリは時計を見て意外そうに言うと、立ちあがった。

「もう、みんな帰っちゃったの。すぐに閉めるから。岡田君も、準備しといて」

そう言うと、ユウキに背を向けて動き出した。
ユウキはカーテンを閉める彼女の後ろ姿を見て、大きく一つ息を吐くと、持っていたカバンを置いて、入口のドアに鍵をかけた。

広い図書室のカーテンを閉めてアカリが戻ってくると、先ほど彼女が腰かけていたイスの側で、ユウキが服を脱いでいるところだった。
すでに上半身は裸になっていて、ズボンのベルトに手をかけようとしていると、それを眺めるアカリと目が合った。

「どうしたの? 早く準備して」

アカリは小さく笑いながら、促した。
無言でうなずくと、ユウキはベルトを外して、ズボンを脱いでしまった。
その下から、高校生に似つかわしくない、ピッチリとしたブーメランパンツのような黒いブリーフが現れた。

「うん。いいわ」

アカリはうなずいて、そばに歩み寄ってきた。
ユウキは少し恥ずかしそうに、ズボンをたたんで、椅子の上に置いた。

「水上さん…。あの…」

何事か言おうとするのを無視して、アカリはユウキの鼻先近くまで迫ってきた。

「いいわ。ちゃんと、鍛えてるのね。だんだん、筋肉がついてきたみたい」

恥ずかしがる様子もなく、アカリはユウキの体を舐めるように見つめた。
ユウキはバスケ部に所属しており、背が高く、成長期の男子特有の痩せ形の体型をしていたが、アカリの言うとおり、腹筋のあたりがうっすらと割れてきていて、日々の筋力トレーニングの成果がうかがえた。

「い、いや…まあ…」

ユウキがまんざらでもない顔をしたその時、アカリは即座に拳を握りしめ、ユウキの鳩尾を正確に、鋭く打ちぬいた。

「うっ!」

突然のことに、ユウキは息をつめて腹をおさえる。
アカリの拳は小さかったが、それだけにピンポイントで鳩尾を捉えて、衝撃を与えた。

「油断しちゃダメよ」

アカリは薄く笑いながら言った。
白い肌の上で赤い唇が裂けて、それを縁取るような長い黒髪が揺れると、高校生らしからぬ妖艶さが漂った。

「ま、まだ、何も言ってないんじゃ…」

ユウキは咳こみながら、反論した。

ピシャリ! と、アカリはユウキの頬を右手で張った。
顔が一瞬、真横を向いたほどの、強烈な平手打ちだった。
ユウキはダメージを受けたというよりも驚いた顔をして、アカリを見つめた。

「口答えしない」

アカリは毅然とした調子で言い放った。

「私はあなたにチャンスを与えているのよ。どっちが命令できる立場にあるのか、忘れないようにね」

そう言った口元は、少し歪んでいる。
ユウキはその迫力に押されて、ためらいがちに頭を下げた。

「す、すいません…でした。水上さん」

それを聞いたアカリはますます口元をほころばせたが、それを見せないように後ろを振り向いて、ユウキから離れた。

「わかればいいの。じゃあ、始めましょうか。今のでもう2回。今日はあと8回しか残ってないわね。フフフ」

ユウキは意外そうに顔を上げて、アカリの後ろ姿を見た。
その頬には、すでに真っ赤な手形が、くっきりと浮き出ていた。




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