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男の絶対的な急所、金玉。それを責める女性たちのお話。

「もう、わけ分かんねえよ。俺、帰る!」

振り向いて部室から出ようとするが、その前にヨウコが立ちはだかった。
ヨウコはカズキとほとんど変わらない身長で、切れ長の目とショートカットの髪型が、どこか宝塚の男役ような雰囲気を出している美少女だった。
しかし今はその目が、冷たくカズキを見据えている。

「逃げるの? 逃げるってことは、罪を認めるってことね?」

「なんでそうなるんだよ。俺はユニフォームなんか知らないよ。もう一回、ちゃんと探したらいいだろ。どけよ!」

カズキはヨウコの肩を掴んで押しのけようとしたが、ヨウコもまた、カズキの腕を掴んで離さない。
二人で、押し合いのような形になった。

ズボッ!

と、カズキは自分の下腹部から、鈍い音がするのを聞いた。
ふと下を見ると、自分の股間にマキのスニーカーのつま先がめり込んでいるのが見える。
瞬間、カズキは強烈な痛みに襲われ、両ひざから力が抜けて、部室の床に尻もちをついてしまった。

「うえぇ…」

じわりじわりと、カズキの2つの睾丸から、重苦しい感触が全身に広がっていった。カズキは両手で股間をおさえて、背中を丸めてしまう。

「もう、やってらんない。早いとこ、吐かせちゃおう」

「バカズキのくせに」

二人は冷たい目で、苦しむカズキを見下ろした。

「おい、バカズキ! ユイちゃんのユニフォームは、どこにあるの? 言わないと、もっと痛い目に合うよ!」

カズキの苦しみなど意にも介さない様子で、マキは言い放った。

「だ、だから、知らないって言ってるだろ! ちくしょう、痛え…」

カズキは答えるのもままならない様子で、股間をおさえて苦しんでいる。
すると、ヨウコは苦しむカズキを尻目に、カズキが持っていた鞄を勝手に開けて、中を探し始めた。

「鞄には入ってないみたいね」

「おい! なんだよ! 勝手に人の鞄を開けるなよ!」

カズキはすぐにでも鞄を取り返したかったが、痛みが激しく、まだ足に力が入らない。

「うっさい、バカズキ。泥棒のくせに。ん? これ、この間のテスト?」

ヨウコはカズキの鞄の中から、くしゃくしゃになったテストの答案を取り出して、広げてみた。

「プッ! 見て。7点だって。こりゃ、居残りさせられるはずだ」

「マジで? ちょっと見せて。…ああ、こりゃひどいわ。アンタ、マジでバカズキなんだね。こんな問題、1年生のユイちゃんでもわかるよ。アハハハ!」

ヨウコから答案を受け取ったマキは、カズキの汚い字を見て、大笑いした。
ユイもまた、隣で小さく笑っている。
カズキの怒りは、頂点に達した。
まだ痛みは残っているものの、なんとか彼女たちに一矢報いてやろうと、意を決して立ち上がった。

「へー、立てるんだ。で、何か文句でもあるの?」

ブルブルと震えるひざをおさえて立ち上がるカズキの姿に、マキは少し驚いて見せる。
男のプライドと根性を見せてやろうという思いが、カズキを支えていた。

「この野郎! 返せ!」

カズキは全力を振り絞って、マキに掴みかかっていった。
しかしその努力もむなしく、無防備なカズキの股間に、後ろからヨウコの蹴りが突き刺さった。

バシン!

ヨウコの足は、カズキの金玉を正確にとらえた。前かがみになって腰が引けていたせいで、背後にいるヨウコから見れば、これほど狙いやすい的はなかったのである。

「ひえっ!」

カズキはまた、地面に這いつくばることとなった。

「はい、残念。大変だねー、男って」

「懲りないヤツ」

カズキは再び、両手で股間をおさえて、部室の床に転がってしまった。
先ほどのマキの蹴りのダメージがまだ残っているところに、ヨウコの強烈な背後からの一撃を受けてしまったのだ。カズキの金玉からは、先ほどを上回る強烈な痛みの信号が発せられていた。
横向きになって、ひざと頭をくっつけるように、丸くなる。つま先までピンと力が入って、細かく震えて、痙攣しているようだった。
そんなカズキの様子を、1年生のユイは、先ほどから目を丸くして見ていた。

「あの、先輩、どうなったんですか」

「ん? どうって、コイツ? 金玉蹴ったのよ」

何気なく言ってのけるマキに、ユイは少し動揺して、顔を赤らめた。

「あ、あの、急所の…ですか?」

「そう。男はさ、金玉蹴れば、イチコロだから。バカズキみたいな根性なしでも、一応男だから、痛いんじゃない? アハハ!」

マキはおかしそうに笑って、カズキの背中をつま先で軽く蹴った。
カズキは腹が立ったが、今は痛みに耐えることしかできない。

「ユイちゃんは、男子の金玉を蹴ったないの?」

「は、はい。私、そういうのは…」

ヨウコの問いに、ユイは顔を真っ赤にして答えた。

「そうなの? 面白いから蹴りなよ。アタシもヨウコも、しょっちゅう蹴ってるよ。男子って、金玉やればコロコロ倒れるから。超弱いよ」

「後で、コイツのを蹴りなよ。練習台に」

「あ、はい」

「いいね。そういえば、前にも一回、アンタの金玉蹴ったことあったね? アンタが、部室で変なことしてるときか」

カズキの脳裏に、金玉の痛みとともによみがえってくる記憶があった。



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