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男の絶対的な急所、金玉。それを責める女性たちのお話。


「ケイ君、先生がいらしたわよー?」

毎週水曜日の午後6時。母親の声を聞くと、ケイゴはいまだに緊張してしまう。
柔らかい足音が階段を一段一段登ってくる音に耳を澄まし、ドアノブに手をかけた気配を感じると、思い切って振り向くのだ。

「こんばんは。今日もよろしくね」

家庭教師のミサトがにっこりと笑うと、ケイゴははにかみながら、口元で軽く微笑み返すのだった。



「ああ。実力テストがあったのね。どれどれ。見せてもらうわ」

答案を渡されたミサトは、黒いストッキングに包まれた長い脚をイスの上で組みかえた。
いつも履いているタイトスカートは特に短いというわけではなかったが、あるいはその奥が見えてしまうこともあるのではと、ケイゴはいつも思ってしまう。

「えーっと…。数学が61点。英語が72点。国語が80点か。いつも国語はいいわね、ケイゴ君は」

「あ、はい…」

慌てて目をそらしたのは、視線がミサトの胸の方に行っていると思われたくないからだった。
薄いブラウスシャツの上からでも、ミサトが今日つけているブラジャーが黒だということははっきりと分かったが、ケイゴはそこに目を走らせないように、必死に努力していた。

「あら。理科が35点しか取れなかったの? ふうん」

「あ、それは…。勉強したところが、あんまり出なくて…。すいません」

「これ、平均点はいくつだったの?」

「あ…。52点…だったと思います…」

ためらいがちな言葉を聞くと、ミサトは微笑した。

「そう。じゃあ、まずは一回ね。他は大丈夫なのかしら?」

「あの…その、社会がちょっと…」

「社会? そうね、社会は62点か。平均点以下なの?」

「いや、違くて! 今回はみんな、思ったより良かったって、先生も言ってて…」

「平均点以下なの?」

ケイゴの弁明を、ミサトのよく通る声が遮った。

「はい…。70点でした…」

ケイゴは力なくうなだれた。

「そう。じゃあ、これで2回は確定ね。テストの中身を見ていきましょうか?」

「はい…」

ミサトの微笑みに、ケイゴはうなずくことしかできなかった。
ミサトがケイゴの家庭教師をするようになってから、4か月ほどになる。
中学三年になり、打ち込んでいたサッカー部を引退したケイゴは、いつの間にか自分の学力が他の生徒より遅れてしまっていることに気がついた。
サッカーにおいては、県大会で選抜にまで選ばれたほどの実力だったのだが、スポーツ推薦に頼って学業を疎かにしたくないというのが、ケイゴの両親の考えだった。
そこへちょうど、母親の従妹にあたるミサトが大学院に通い始め、近所に引っ越してきたということを聞いて、無理を言って家庭教師役を引き受けてもらったのであった。

「わあ。ケイゴ君、こんなに大きくなったんだ。一緒に遊んだこともあるのよ。覚えてる?」

ケイゴにとって、ミサトは遠く離れた所にいる親戚で、今までほとんど会ったことがなかった。
しかし不思議と、ミサトはケイゴのことをよく覚えているらしく、久しぶりの再会で、しきりと「大きくなった」と繰り返していた。
事実、ケイゴの身長は170センチもあり、中学生としては大きい方だった。

「今日からは、先生って呼ばなきゃダメよ? 頑張りましょうね」

ミサトは大学を出た後、海外に留学し、2年間経済の勉強をしていたらしい。日本に戻ってきてからは、今度は法律の勉強をするために大学院に通っているという秀才だった。
しかしケイゴにしてみれば、ミサトの学歴よりもその美しい容姿の方が衝撃的で、華麗な大人の女性のむせかえるような魅力に、たちまち心を奪われてしまったのだった。
そしてそれは何度目かの授業の時に、ミサト本人に知られることになる。

「じゃあ、次の問題。2次方程式ね。もう分かると思うけど、これは公式さえ分かれば簡単なのよ」

ケイゴが苦手としていた数学も、徐々に理解できるようになってきた。
ミサトの教え方は懇切丁寧で、優秀な人間にありがちな感覚的表現などはほとんどなかった。

「いい? これを因数分解すると、こうなるでしょ…」

ケイゴの鼻に香るのは、長い黒髪から発せられるシャンプーの香りだった。
狭い学習机に向かっているため、ミサトが問題を解いてくれるとき、二人の顔の距離は極端に近くなる。さらに身を乗り出した時、大きな胸が学習机の上に乗って、ときにそれがケイゴの二の腕に触れた。その柔らかい感触は、ケイゴがかつて経験したどんなものよりも心地よいものだった。

「分かった?」

つい、恍惚とした気分に浸ってしまっていたケイゴは、慌てて我を取り戻した。

「あ、はい。分かりました」

「そう。じゃあ、次の問題を解いてみて」

微笑みにうながされて問題集に目を落としたが、今まで軽い興奮状態にあったケイゴの頭脳は、容易に勉強モードにならなかった。
中学三年生のケイゴはもちろん自慰は経験済みで、部活動を引退して以来、体力を持て余している。

「どうしたの? さっきとほとんど同じ解き方でいいのよ。ほら、こうして…」

二人が同時に学習机の上で身をかがめると、その距離はさらに縮まった。
ケイゴの頬には、ミサトの息遣いさえ感じ、その肩にはミサトの乳房が押し付けられ、変形していた。
ミサトは、自分の体がケイゴと密着していることに気づいていないのか。それとも気づいていながら、ケイゴを年下の親戚だと思い油断しているのか。
どちらにしろ、ケイゴは初めて味わう大人の女性の肉体の感触に、若い性欲をたぎらせ始めてしまっていた。

「ほら、こうするのよ。分かる?」

「は、はい…」

うわの空で返事をしたが、耳まで真っ赤に染めたその様子に、さすがにミサトも異変を感じた。
ふと見ると、椅子に座ったケイゴのジャージの股間の部分が、異様に膨らんでしまっている。
ミサトは一瞬、息をのんだが、すぐに悪戯っぽい微笑みを浮かべた。

「ケイゴ君。もしかして、いやらしいこととか考えてるんじゃない?」

図星を指されると、ケイゴはギクッと体を震わせた。返事をせずとも、その緊張した様子から、すべてが分かってしまう。

「え? い、いや。そんなことない…です…けど…?」

「ホントに? じゃあ、これは一体どういうことなのかな?」

そう言うと、ミサトはいきなりケイゴの股間に手を伸ばし、その膨らみを握りしめた。
今まで自分の勃起にすら気づいていなかったケイゴは、あっと声を上げる。

「すごーい。カチカチね。こんなに大きくしちゃって。何考えてたの?」

「あ、いや…あ…!」

いたずらを叱るような声で、ケイゴに囁いた。
その手がペニスを確かめるように揉むと、ケイゴの口からは自分でも思ってもみなかった声が漏れてしまう。

「もしかして、私の胸が当たってたかな? それで興奮しちゃった? フフフ…。カワイイ…」

喘ぎ声を必死に我慢している様子を、面白そうに見つめていた。
ケイゴはペニスを握るミサトの手を掴んだが、かといって引きはがすことはできない。
ミサトの細い指は、優しくリズミカルにケイゴの肉棒を揉みしだいている。

「あんなに小っちゃくて可愛かったケイゴ君が、こんなにおちんちん固くして、興奮するなんてね。私、ケイゴ君のおむつを替えてあげたこともあるのよ? フフフ」

「あ…先生…!」

「でもこれは、お母さんに報告しないとね。ケイゴ君はいやらしいことばかり考えて、勉強に集中できてないみたいですって。そうなんでしょ?」

「そ、それは…!」

ケイゴの両親は温和だが真面目で、息子の性教育に関しても厳格だった。そんなことを知られれば、両親を失望させてしまいそうで怖かった。

「冗談よ。お母さんは堅い人だもんね。秘密にしといてあげるわ」

ミサトは笑って、股間から手を放した。
あのまま揉み続けていれば、遠からず、ケイゴのペニスは限界を迎えるはずだった。
ケイゴは解放され、ホッとした反面、本能的な口惜しさも感じてしまう。

「でも実際、これは何とかしてあげないと、勉強に集中できないわね。こんなに大きくしちゃって」

依然としてジャージの股間を盛り上げているそれを、ミサトは笑いながら見つめた。
ケイゴは恥ずかしがりながらも、申し訳なさそうにうつむくしかない。
するとミサトは、突然何かを思いついたように、手を叩いた。

「そうだ。私がいい方法を知ってるから、それをやってみようかな。いい?」

笑顔でそう聞かれると、ケイゴはついうなずいてしまう。

「じゃあ、ちょっと目をつぶってて」

言われるままに、ケイゴは目を閉じた。
今からミサトは、何をしてくれるのか。友達に借りたアダルトビデオや雑誌に載っているようなことをしてくれるのではないか。
ミサトの手が、ためらうことなくケイゴのジャージの中まで入ってきたとき、その期待は最高潮に達した。
しかし次の瞬間、その期待ははかなく裏切られてしまう。

「…っ!?」

ケイゴは思わず目を開けた。
ミサトの手は、先程まで揉みしだいていたペニスではなく、その下、二つの睾丸を掴んだのだ。
そしてケイゴが戸惑う間もなく、ミサトの手には強烈な力が加わり始めたのである。

「はあっ……!!」

ケイゴは思わず息をのんだ。体全体が強張ってしまうほどの衝撃と痛みが、あっという間に下腹部から広がってきた。
苦痛にゆがんだ顔でミサトの方を見ると、唇に人差し指を当てて、「静かに」という表情をしている。その顔は、どこか楽しげに笑っているようだった。

「んん…うぅ…! 先生っ…!!」

口に手を当てなければ、うめき声が漏れてしまいそうだった。
前かがみになって腰を引こうとするが、ミサトの手はケイゴの睾丸をしっかりと握って離さない。

「まだまだ。もうちょっとよ。我慢して」

囁くようにそう言って、ミサトは指先で挟んだ睾丸の一つにグリグリと押し込むようにして、親指をめり込ませていく。
先程までの興奮は一瞬にして冷め、ケイゴはとめどない鈍痛に吐き気さえ催し始めてきた。

「うぅっっ!!」

机に額をこすりつけ、歯を食いしばってみても、一向に痛みは鎮まらず、ミサトの握力が緩むことはなかった。

「あ…あぁ…!! 先生…!」

ついにケイゴの背中がブルブルと痙攣し始めたころ、ミサトはようやく手を離した。

「はい。おしまい。おちんちん、小さくなったでしょ?」

軽いお仕置きを済ませた後のような言い方だったが、ケイゴの方はそれどころではなかった。
圧迫から解放されたとはいえ、睾丸から立ち上ってくるジンジンとした痛みは、すぐに止むものではない。
ミサトの言うとおり、勃起はいつの間にかおさまっているようだったが、とてもそんなことを気にする余裕はなかった。

「私がアメリカにいるころね、セルフディフェンスのセミナーで習ったのよ。興奮した男は、タマを握れば静かになるって。試したことはなかったんだけど、ホントだったみたいね」

ミサトは新しい発見をしたように、うれしそうな顔をしていた。

「タマは男の急所だから、ちょっと痛いかもしれないけど、これで勉強に集中できるわね? さあ、始めましょうか」

前かがみになって股間をおさえているケイゴは、まだ起き上がれそうになかった。
荒い息を吐きながら、ミサトを見上げる。

「せ、先生…。まだ、ちょっと…」

「ん? ヤダ。そんなに痛かったの? 一応、手加減したんだけどな。ごめんなさいね。最初だから、加減が分からなくて」

最初だからとミサトは言う。最初ということは、この次もあるつもりなのだろうか。ケイゴの頭に嫌な想像が浮かんだが、それは言葉に出さなかった。

「でも、そうか。そんなに痛いのね。ふうん。急所だもんねえ」

ミサトは感心しながらも、興味深そうな、何か考えるような笑みを浮かべていた。
ケイゴにはミサトの考えていることは分からなかったが、そのミサトの微笑みに、何か抗いがたい魅力のようなものを感じてしまうのだった。


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それから数ヶ月。ケイゴの成績はグングンと伸び、その分だけ二人の信頼関係は篤くなっていった。
しかしそれに伴って、ミサトの指導もどんどんと厳しさを増していった。
勉強に集中できなければ罰を与えるのはもちろん、テストで平均点を下回れば、その教科の数だけ罰を与える決まりになっているのだった。
ミサトが選んだ罰は、ケイゴが最も苦しくて、最も嫌がる方法。つまり、急所攻撃だった。

「ほら、しっかり立って。腰が引けてるわよ?」

「は、はい…」

実力テストの答案用紙を持って、椅子に座るミサト。
その前に立つのは、両足を大きく開き、両手を後ろで組んでいるケイゴだった。
ズボンを脱ぎ、灰色のボクサーパンツ一枚になったその股間には、すでにミサトのつま先が伸びている。

「今回の英語は良くできたみたいだったけど。この問題が解けないのは、どういうことかしら? いい? これよ。第二問、次の日本語を英語に直しなさい。『彼らは先週の金曜日からずっとここにいます』。わかるわよね?」

「はい…。They were here in last Friday…」

「違う! それは過去形でしょ。これは、ずっとここにいますだから。わかる?」

体に問いかけるように、ミサトのつま先がケイゴの金玉袋を揺らした。
ミサトにとっては無意識の動きだったが、ケイゴの神経はどうしてもそちらに集中してしまう。

「あっ…。は、はい。あの…その…」

「現在完了よ、現在完了。何回もやったでしょ? もう忘れたの? これは、あと一回プラスね」

「あ…それは…」

言いかけた言葉を、ミサトが目でおさえつけた。
ミサトの指導は日を追うごとに厳しくなってきていたが、特にこの急所攻撃の罰を与えるときは、人が変わったようにケイゴに対して高圧的な態度を見せるようになっていた。

「アナタがきちんとすれば、痛い思いしなくて済むのよ。先生も、ホントはこんなことやりたくないんだから。ほらほら。プニプニして柔らかいタマね」

椅子の上で足を組みながら、黒いストッキングのつま先でケイゴの睾丸を弄んだ。
やりたくないといいながらも、その声には喜びを押し殺すかのような艶があり、口元には絶えず微笑が浮かんでいた。
ケイゴは今にも急所を蹴り上げられそうな恐怖を感じながらも、スラリと伸びたミサトの長い脚に目を奪われ、そのつま先が与える快感に身をよじった。

「あらぁ? ケイゴ君。大きくなってきてるんじゃないの? 大事な大事なタマを蹴られてるのに。どういうこと?」

ミサトの言うとおり、ケイゴのボクサーパンツの前は、もう少しすれば棒状の形がしっかりと浮き出てしまいそうなほど、盛り上がってきている。
ケイゴは自分でもしまったと思ったが、ミサトのつま先が離れることはないし、意識すればするほど、かえってペニスは膨張してくるのだった。

「ホント、ケイゴ君はいやらしいわね。ちょっといじると、すぐに感じちゃって」

笑いをかみ殺しながら、ミサトは囁く。

「授業中にいやらしいことを考えた罰として、もう一回プラスね。これで四回か。今日はケイゴ君のタマも無事じゃすまなさそうね?」

「そ、そんな…」

憐れみを乞うような目で弁解しようとすると、ミサトのつま先が素早く動いた。
ピシッと、足首から先の力だけで、金玉を跳ね上げたのである。

「あうっ!」

それでもケイゴにとっては十分な衝撃で、思わず内股になって、股間を両手でおさえてしまう。
ジーンと鈍い痛みが、両の睾丸から発せられてきた。

「これで許してあげるわ。大きくした分はね」

背中を丸めるケイゴの姿を、ミサトは椅子に座ったまま、面白そうに見つめていた。
一体いつの間に、こんなSっ気を発揮し始めたのか。重苦しい男の痛みに苦しむ自分を笑いながら見ているミサトに、ケイゴは戦慄する思いだった。
しかしケイゴ自身、この状況を受け入れてしまっている自分に気がついていた。下着一枚になって急所を蹴られるという異常な罰など、その気になればいつでも逆らうことができる。それをしないということは、自分もまたこの状況をどこかで楽しんでいるのかもしれないと、ケイゴは薄々感じ始めていた。

「ほらほら。お勉強は続いているのよ。現在完了って何だったかしら?」

ミサトはさらに容赦なく、ケイゴの股間につま先を突っ込んだ。
こういうとき素早く背筋を伸ばさなければ、ミサトからさらに罰を受けてしまうことを、ケイゴは知っていた。

「あっ! は、はい…。現在完了は…haveと過去分詞です…あっ!」

痛みの残る睾丸は、敏感になっている。
ミサトのストッキングのつま先がケイゴの股間で擦れる度に、ケイゴは情けない喘ぎ声を上げてしまう。

「そうよ。覚えてるじゃない。じゃあ、この問題はどうするの?」

「はい…。They have been…here…かな?」

ミサトはうなずき、つま先でタマを転がしてやる。

「あ…あとは…金曜日からだから、since last Friday…ですか?」

「正解!」

ミサトの膝が折り曲げられ、しなやかに跳ね上げられた。
パチンと、ケイゴの股間の膨らみはミサトの足の甲に打ち抜かれ、先程とは比べ物にならない衝撃が走る。

「はぐっ!」

今度は立っている余裕などない。
両手で股間をおさえて、ケイゴはその場にうずくまってしまった。

「よくできました。次は間違えないようにね。しっかりと体で覚えるのよ?」

うずくまるケイゴを、ミサトは腕組みしながら見下ろしていた。

「くくく…」

全身の筋肉が硬直し、冷たい汗が吹き出してきた。
ミサトの罰を受け始める前、ケイゴは股間を蹴られた経験などなかったが、こんなに痛いものだとは思ってもみなかった。
両手でかばようにおさえる二つの玉に変化はなかったが、そこからは激しい鈍痛が休むことなく発せられ続けている。
男の生存本能が、とにかく体を丸めて身を守れと言っている。そんなどうしようもない痛みに思えた。

「ほら、今日はあと二回も残ってるのよ。しっかりしなさい。男の子でしょ?」

ミサトは心底楽しそうだった。
普段の彼女は秀才らしく上品で、それでいて開放的な明るさも兼ね備えた申し分ない美女だった。しかしケイゴの股間を蹴るときだけは、ミサトは豹変する。
股間を蹴られて、男にしか分からない痛みに苦しんでいるケイゴを見るとき、ミサトの口元は妖しく曲がり、その瞳には恍惚とした光が差しているようにも見えた。
あるいはそれは、ミサトが心の奥底に秘めていた本性だったのかもしれない。
それは屈折した愛情の表現で、子供だとばかり思っていたケイゴの体に、意外なほど「男」が芽生えていることを知り、それを打ちのめしたくなったのかもしれなかった。

「ほら。早く立ちなさい。次は理科の分よ。平均より10点以上も下なんだから、今よりもキツくしないとね」

ケイゴにはミサトのこの変貌ぶりの原因は分からなかった。男女の性の機微を知るには、彼はまだ幼すぎたのである。
しかし原因はともかく、ミサトが母親やその他の人間に対しては決して見せない表情を自分にだけ見せているという事実は、幼いケイゴの心にも強烈に響いた。
そして男の急所であり最も大切な象徴である金玉を、ミサトのような美女に弄ばれているという感覚は、ケイゴの心に潜んでいたマゾヒスティックな欲望を呼び覚ましてしまったのだった。

「は、はい…。すいません…」

歯を食いしばってなんとか立ち上がり、また股間を広げた。
サッカーの部活動で鍛えた強靭な下半身がケイゴの自慢だったが、いまやその筋肉質な太ももは、痙攣するように震えていた。

「ふうん…。35点ねぇ…。ケイゴ君が悪い点数を取ると、私もショックだわ。私の教え方が悪かったのかしら?」

「い、いや…。そんなこと…ないです」

「ホントに? じゃあ、どうしてこんな点数取っちゃったの? 自分で原因は分かってる?」

ミサトは椅子から立ち上がり、ケイゴに迫った。
股間の痛みで自然と前かがみになっていたケイゴの鼻先にまで、ミサトの顔が近づいた。

「反省してるの? ケイゴ君」

大きな瞳がまばたきするたびに、長いまつ毛が音を立てるようだった。
そのまっすぐな視線にケイゴが目をそらすと、大きな胸の膨らみがブラウスシャツをはち切らんばかりに押し上げているのが見えてしまった。

「は、はい…反省してます…」

シャツのボタンの隙間から、黒いブラジャーが見えてしまいそうだった。
思えば、ミサトは最近わざとサイズが小さめのシャツを着ているような気がする。
シャンプーの香りに鼻先をくすぐられながらそんなことを思っていると、突然、
下半身に重たい衝撃を感じた。

ズンッと、ミサトの堅い膝がケイゴの股間をえぐったのである。

「あっ…!! かっ…!!」

ケイゴは常に、階下にいる母親に悟られないよう、股間を蹴られても叫び声を押し殺してきた。
ミサトの急所蹴りは、時には唸りたくなるほどの痛みをケイゴに与えたが、そういう時でも両手を口に当てて、必死に我慢していたのである。
しかし今回の膝蹴りは、痛みの次元が違った。
叫び声を上げようにも、ケイゴの呼吸器官は一瞬にしてその機能を停止し、息を吸うことさえできなくなった。

「またいやらしいこと考えてたでしょ? 反省しなさい」

まるで糸が切れた人形のように、ケイゴは膝から前のめりに崩れ落ちてしまった。額を床に擦りつけ、両手で股間をおさえつけるが、もはや痛み以外の感覚は、ケイゴの体にはない。
全身を覆い尽くす、鉛のように重たい鈍痛。
尻を高く突き上げて土下座したようなその姿に、ミサトは思わず失笑してしまったが、その笑い声もケイゴの耳にはまるで入らなかった。

「フフフ…。何回痛い思いしても、やっぱりおちんちんが大きくなるのね? いやらしいわ、ケイゴ君は。変態なんだから」

そう言いながら、ミサトの顔は笑っていた。
ケイゴはあまりの痛みに股間をおさえることを諦め、目の前にあったミサトの足首にしがみついてしまった。
ストッキングの滑らかな感触を通して、ミサトの体温がその手に伝わってくる。

「なあに? 先生の足が好きなの? この足で、いつもケイゴ君のタマを蹴ってるのよ」

ミサトの足は柔らかく、ふくらはぎからつま先に向かって理想的な曲線を描いていた。この足がいつも自分に地獄のような苦しみを与えているとは容易に信じがたく、反面、これだけ美しい足だからこそ、容赦のない罰を男に与えることが許されるような気がした。

「ほら。まだあと一回、残ってるのよ。お勉強を続けましょう」

「あっ…は…」

ケイゴが掴んでいる足を持ち上げると、ケイゴの体は床で仰向けになった。
ようやく呼吸は回復し始めたが、まだ下半身には重苦しい痛みが残っている。
さらに痛みのピークが過ぎたころから、ケイゴの体には強烈な虚脱感が広がり始めていた。
床に着いた背中から、魂が流れ出ていくような疲労と虚無感で、とてもミサトの授業を受け続ける余裕などなく、しばらくは立ち上がることさえできそうになかった。

「せ、先生…もう…」

ミサトを見上げながら喘ぐように言葉を発する。
しかし憐れみを乞うようなその目が、逆にミサトの心に火をつけた。

「なに? 立てないの? だらしないわねえ」

ミサトはケイゴの足元に回り込むと、その股間を足で踏みつけた。

「はうっ!」

途端に、ケイゴの体は電撃を流されたような反応をする。
ミサトはかまわず、右足でケイゴの股間にある二つの玉をグリグリと踏みしめ始めた。

「ここはこんなに元気になってるくせに。立ち上がることもできないなんて。そんな言い訳は通用しないわよ」

「あっ! せ、先生…やめて…」

ミサトの言うとおり、ケイゴのペニスは睾丸の激しい痛みにも関わらず、完全に勃起してしまっていた。
ケイゴ本人にもその理由は分からなかったが、それを発見したミサトは、嬉しそうに足の裏全体でペニスと睾丸を踏みつけるのだった。

「ケイゴ君は、歴史が苦手だもんね。でも、このままじゃ駄目よ。苦手なものは克服していかないと。鎌倉幕府ができたのは、何年だったかしら?」

股間を踏みつけながら、ミサトが尋ねる。

「あ…せ、1192ね…んん…!」

「なに? よく聞こえないわよ。鎌倉幕府を開いた人物は誰?」

「み、源…よりと…おぉ…!」

「何言ってるの、ケイゴ君?」

ケイゴが答えようとするたび、ミサトの足が動いて、ケイゴはその刺激に身を震わせた。
ミサトはそれがよほど面白かったようで、次々と問題を出しては、ケイゴの反応を楽しんでいた。

「ハァ…ハァ…。先生…もう許してください…」

何問目かの問題が終わった後、ケイゴは息を荒げながらつぶやいた。
ミサトの方もだいぶ興奮していたようで、その額にはうっすらと汗が滲んでいる。

「フフ…。もうギブアップなの? しょうがないわね。じゃあ、次が最後の問題よ。これに正解したら、社会の分は許してあげるわ。でももし、間違えたら…」

言葉の代わりに、ミサトはグッと足を踏み込んだ。
ケイゴの睾丸が、その足の裏に柔らかい弾力を伝える。
嬉しそうに輝くミサトの目を見つめながら、ケイゴは小さくうなずいた。

「いい? 1917年に起こった世界最初の社会主義革命の指導者の名前は?」

ケイゴの顔が強張った。
ミサトはそんなケイゴの反応も予測していたかのように、微笑している。

「わ、わかりません…」

ケイゴが首を横に振るのと、ミサトが足を振り上げるのが、ほぼ同時だった。
あおむけになっていたケイゴの股間に、ミサトのしなやかな蹴りが、鞭のように叩きつけられた。



バシン、という音は、ケイゴの耳には聞こえなかった。
それよりも早く、電撃に打たれたような衝撃が脳天まで突き抜けて、それによってケイゴの意識は朦朧としたものになってしまったのである。

「あ…は…」

半分白目をむいた状態で痙攣し、口のはしから涎がこぼれるのも気がつかないようだった。

「……あ、ヤダ…」

ミサトはそんなケイゴを見下ろして、しばらくは悦に入ったように荒い息をしていたが、やがて状況に気がついて、慌てた。

「だ、大丈夫、ケイゴ君? 気絶してるの? ちょっとやりすぎちゃったかしら…」

もちろん、ケイゴが受けた痛みはちょっとという程のものではなく、意識が飛んでしまったことが幸運という他ないほどの衝撃だった。

「え…と…タマは…。あ、大丈夫ね。潰れてないみたい。良かった。ちょっと心配しちゃったわ」

ミサトは無造作にケイゴの股間に手を伸ばし、その睾丸の無事を確認した。
ミサトのような女性にとっては、男の急所は潰れてさえいなければ大丈夫、という認識しかないのかもしれない。

「うーん…まあ、今日はこのくらいで終わりにしましょうか。時間もちょうどいいし。ケイゴ君、聞こえる? お母さんには、疲れて寝ちゃったって言っておくからね。いい?」

ポッカリと口を開けて、うつろな目をしているケイゴの耳元に話しかけると、わずかにうなずいたようだった。
ミサトはそれに満足したようで、一つため息をつくと、服装を整えて、鞄を手に取った。
ふと、机の上に置かれた社会の答案を見ると、そこには先程ミサトが出したのと同じ問題が出ていた。

「1917年の社会主義革命の指導者は…レーニン。ちゃんと正解してるじゃない。フフフ…。ケイゴ君ったら」

放心状態のケイゴを見下ろして、ミサトは笑った。
ケイゴの家庭教師は、当分は終わりそうになかった。



終わり。


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