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男の絶対的な急所、金玉。それを責める女性たちのお話。

水上アカリは、誰もいなくなった高校の図書館で、独り文庫本を読んでいた。
肩まで伸ばした長い黒髪を、時折かきあげながらページをめくっている。
すでに夕方遅くなり、日は暮れかかっていた。
校庭で部活動をしていた生徒たちも、徐々に家路につき始めたようだ。

すっと図書館のドアを開け、入ってきた男子生徒がいた。
アカリの同級生、岡田ユウキが、緊張した面持ちでそのまま入口に立っていた。
やがてアカリが気がついて、顔を上げた。

「あら。もうそんな時間? ごめんなさい。本に熱中しちゃった」

アカリは時計を見て意外そうに言うと、立ちあがった。

「もう、みんな帰っちゃったの。すぐに閉めるから。岡田君も、準備しといて」

そう言うと、ユウキに背を向けて動き出した。
ユウキはカーテンを閉める彼女の後ろ姿を見て、大きく一つ息を吐くと、持っていたカバンを置いて、入口のドアに鍵をかけた。

広い図書室のカーテンを閉めてアカリが戻ってくると、先ほど彼女が腰かけていたイスの側で、ユウキが服を脱いでいるところだった。
すでに上半身は裸になっていて、ズボンのベルトに手をかけようとしていると、それを眺めるアカリと目が合った。

「どうしたの? 早く準備して」

アカリは小さく笑いながら、促した。
無言でうなずくと、ユウキはベルトを外して、ズボンを脱いでしまった。
その下から、高校生に似つかわしくない、ピッチリとしたブーメランパンツのような黒いブリーフが現れた。

「うん。いいわ」

アカリはうなずいて、そばに歩み寄ってきた。
ユウキは少し恥ずかしそうに、ズボンをたたんで、椅子の上に置いた。

「水上さん…。あの…」

何事か言おうとするのを無視して、アカリはユウキの鼻先近くまで迫ってきた。

「いいわ。ちゃんと、鍛えてるのね。だんだん、筋肉がついてきたみたい」

恥ずかしがる様子もなく、アカリはユウキの体を舐めるように見つめた。
ユウキはバスケ部に所属しており、背が高く、成長期の男子特有の痩せ形の体型をしていたが、アカリの言うとおり、腹筋のあたりがうっすらと割れてきていて、日々の筋力トレーニングの成果がうかがえた。

「い、いや…まあ…」

ユウキがまんざらでもない顔をしたその時、アカリは即座に拳を握りしめ、ユウキの鳩尾を正確に、鋭く打ちぬいた。

「うっ!」

突然のことに、ユウキは息をつめて腹をおさえる。
アカリの拳は小さかったが、それだけにピンポイントで鳩尾を捉えて、衝撃を与えた。

「油断しちゃダメよ」

アカリは薄く笑いながら言った。
白い肌の上で赤い唇が裂けて、それを縁取るような長い黒髪が揺れると、高校生らしからぬ妖艶さが漂った。

「ま、まだ、何も言ってないんじゃ…」

ユウキは咳こみながら、反論した。

ピシャリ! と、アカリはユウキの頬を右手で張った。
顔が一瞬、真横を向いたほどの、強烈な平手打ちだった。
ユウキはダメージを受けたというよりも驚いた顔をして、アカリを見つめた。

「口答えしない」

アカリは毅然とした調子で言い放った。

「私はあなたにチャンスを与えているのよ。どっちが命令できる立場にあるのか、忘れないようにね」

そう言った口元は、少し歪んでいる。
ユウキはその迫力に押されて、ためらいがちに頭を下げた。

「す、すいません…でした。水上さん」

それを聞いたアカリはますます口元をほころばせたが、それを見せないように後ろを振り向いて、ユウキから離れた。

「わかればいいの。じゃあ、始めましょうか。今のでもう2回。今日はあと8回しか残ってないわね。フフフ」

ユウキは意外そうに顔を上げて、アカリの後ろ姿を見た。
その頬には、すでに真っ赤な手形が、くっきりと浮き出ていた。




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二人の関係は、2か月ほど前に遡る。
水上アカリと岡田ユウキは、一年生のころから同じクラスだったが、ほとんど話したことはなかった。
アカリは成績優秀で運動神経も良く、大人びた美貌とクールな雰囲気を持っていたが、物静かで、休み時間には教室の隅で静かに本を読んでいるような生徒だった。
ユウキはそんなアカリに出会ったときから密かに恋心を抱いていたのだが、一年生のうちは告白することができなかった。
そして二年に進級し、偶然また同じクラスになったことをきっかけに、気持ちを打ち明けたのである。

「水上さん。俺、あなたのことが好きです。よ、よかったら、その…」

ユウキの不器用な告白を聞いたアカリは、動じる様子も見せず、いつものようなクールな様子を崩さなかった。

「私と付き合いたいということかしら。岡田君が」

「そ、そう…です」

アカリは少し考えるようなしぐさを見せ、やがて怪しく口元をほころばせた。
それは一年間、クラスメイトとして過ごしたユウキが初めて見る表情だった。

「それなら、少しテストをしてもいいかしら? 私、お付き合いする人は、そのテストをクリアした人だけって決めてるの」

「テ、テスト? どんな?」

アカリはさらにほほ笑み、楽しそうに話し始めた。

「私に岡田君を10回、攻撃させてもらえない? 道具は使わないわ。素手で10回、叩かせてもらえればいいの。それを受けても岡田君が立っていられたら、岡田君の言うことを何でも聞いてあげる。どう?」

ユウキはアカリの怪しい笑顔と、その突拍子もない提案に驚いたが、勢い込んで告白した手前、ここで引くことは考えもしなかった。
運動神経がいいとはいえ、所詮は女子である。素手で攻撃するといっても、その威力はたかが知れている。
ユウキはこのテストを喜んで受ける事にした。

「わ、わかった。やるよ」

「そう。じゃあ、まずは服を脱いでもらえる?」

「え?」

ユウキは驚いて、アカリを見た。
放課後の教室で、すでに生徒たちは帰ってしまい、二人きりになっていたが、それでも服を脱ぐというのは常識的ではない。

「防具になるようなものは、一切禁止にしたいの。その服だって、多少は衝撃をやわらげてくれるでしょう? 脱いでもらった方がフェアだわ」

ユウキは何か言いかけようとしたが、アカリの機嫌を損ねたくないと思い、言われた通り、制服の上着とワイシャツ、下着を脱いだ。

「いいかな、これで?」

上半身裸になった状態で、好きな女の子の前に立つという状況に、ユウキはかすかに興奮を覚えた。
アカリはユウキの裸を見てもやはり動じず、むしろ当たり前のような顔をして見つめていた。

「うん。まあ、いいわ。最初だし、準備もしてなかったしね。誰か来るといけないから、一回ですませましょう」

「え?」

その言葉と雰囲気に、何か得体の知れない不安を感じた。
そしてその不安の正体も掴めないうちに、アカリはテストの開始を宣言する。

「いい? いくわよ。それっ!」

アカリは呆然と立つユウキの股間に向けて、蹴りを放った。
ユウキは何の構えもなく、軽く足を広げて立っていたのだが、アカリの細くしなやかな脚は、ユウキの制服のズボンの内側を滑るように伝って、その付け根に吸いこまれた。

ボスッ!

布と布がぶつかり合う、鈍い音がした。
この学校の上履きはいわゆるサンダルのようなものだったが、アカリはそれを脱いで、ユウキの股間に足の甲が食い込むような蹴りを放っていた。

「うっ!」

ユウキは思わずうなって、瞬間的に股間を両手でおさえてしまった。
アカリはすでに脚を引き、冷静な顔でその様子を観察している。

「最初は大丈夫そうなの。でも、2秒たつと…」

アカリの言うとおり、蹴られてから数秒たつと、ユウキの股間から強烈な痛みが湧き上がってきた。

「ああっ…!」

腹の中を捻りあげられるような痛みの渦に、思わず甲高い声を上げる。
ユウキが両手で覆っている睾丸は、二つとも原型をとどめていて変化はなかったが、そこから発せられる痛みは悪夢のように体全体に広がっていった。
顔から脂汗が流れ始め、ユウキの体はその意志に反して前かがみになり、ゆっくりとひざをついてしまった。

「ううっ、う…」

もはやテストのことなど忘れて、痛みに苦しむユウキ。
その姿を、アカリは先ほどのように怪しいほほ笑みを浮かべながら、眺めていた。

「ついたわね。ひざ。岡田君、不合格だわ」

その声は楽しさを噛み殺したようで、ユウキのあえぎ声の中でもよく通った。

「残念だけど、岡田君とはお付き合いできないみたいね。ごめんなさい」

「うう…。水上さん…」

ユウキは、自分が想像したものとはまったく違う結末に直面していた。
いったい誰が、こんなテストを予想しただろうか。
女子からの素手での攻撃に耐えれば、何でも言うことを聞いてもらえる。大方の男子が喜んで受けて立ちそうなテストだったが、あんなやり方で、こんな結果になるとは、ユウキは夢にも思わなかった。
屈辱と痛みで涙が出そうになるのを、必死にこらえていた。

「フフ…。岡田君さえよければ、また挑戦してもかまわないのよ。条件は今日と同じ。変わらないわ」

アカリは苦しみに喘ぐユウキを見下ろしながら言った。

「ただ、今度からはちゃんと準備しなきゃね。人が来ないようなところで、下も脱いでね」

ユウキが再びテストを受けることを見透かしたような調子で言う。
実際、ユウキは痛みに喘ぎながらも、再び挑戦することを心に誓っていた。

「ああ、あと、トランクスは良くないわ。見た目が悪いもの。競泳の水着みたいなののほうが、私、好きよ」

アカリはおどけたように笑った。

「じゃあね。次は、もっと時間をかけてテストしてあげる」

アカリはそう言って、教室を出ていった。






その後、ユウキは2か月間で3回のテストを受けた。
アカリにテストを受けたい事を伝えると、アカリはいつも無表情にうなずいて、放課後の図書館に呼び出すのだった。
アカリは図書委員を務めていて、大抵、図書室に居残っている。そしてほとんど毎日、戸締りをして帰るのだ。

ユウキは誰もいない図書室でアカリと二人きりになり、テストを受ける。
アカリは前に言った通り、2回目のテストからは時間をかけてユウキを痛めつけた。
ブリーフ一枚になったユウキの体に、アカリはどこで覚えたのか、正確な打撃を加えていく。
脛に響く、鞭のようなローキック。脇腹への的確なパンチ。脳を揺らす、顎への打撃。いずれも素人とは思えない、熟練した技だった。
ユウキは中学のころからバスケットに打ち込んではいたが、ケンカや格闘技の経験はほとんどなく、そういった打撃には耐性がなかった。

そこでユウキは、アカリの攻撃に耐えうる体を作るために、部活動以外で密かに筋力トレーニングを始めていたのである。その甲斐あって、成長期のユウキの体は徐々に筋肉の鎧を身につけるようになっていった。
しかし、そんな努力も一撃で空しくするのが、金的攻撃だった。
最初のテストを含めて、今までに3回、ユウキはアカリの金的攻撃の前にひざを屈している。どれだけ筋肉をつけようとも、絶対に鍛えられない急所、それが男の急所だった。
そして今日再び、ユウキはテストを受けるためにきたのである。

「フフフ…。あと8回かぁ。今日は、どこを殴ってほしいのかしら?」

楽しそうに笑うアカリ。
ユウキはそんなアカリの様子に、少しゾッとするものを感じたが、テストの回数を重ねるにつれ、それにも慣れてきた。
いや、最初からアカリのそういう顔を見たくて、テストを繰り返しているのかもしれない。
ユウキがそんなことを考えていると、攻撃が始まった。

ドスッ!

と、ユウキの脇腹に、アカリの右足がめり込んだ。
アカリはまるでキックボクサーのような、しなやかな蹴りを繰り出す。
ひざから下のスナップのきかせ方が、とても素人とは思えなかった。

「うっ!」

ユウキは再び、息を詰まらせて、脇腹をおさえた。

「今日は蹴りを中心に、いきましょうか」

言いながら、アカリは右足でローキックを放つ。
ユウキの左ひざの裏に、ピシャリ! と音を立てて決まった。
ひざが衝撃で曲がりそうになるのを、ぐっとこらえた。

「あと6回」

言いながら、アカリは回りこんで、ユウキの脇腹にひざ蹴りを打ち込んだ。

「くっ!」

ユウキはアカリの連続攻撃に、息をつまらせる。
ひざ蹴りのせいで、アカリの短めのスカートがひらりとめくり上がり、ユウキの目はつい、アカリの白い太ももに行ってしまった。

「フフ…。どこ見てるの?」

アカリはユウキの反応を楽しむかのように、今度は逆の足でひざ蹴りをした。
またもスカートがめくり上がり、アカリの太ももが付け根の間際までのぞけた。

「あっ! ぐ…」

ユウキはアカリのひざ蹴りに苦しみながらも、つややかに躍動するアカリの美しい脚から目が離せない。

「あと4回ね。頑張って、岡田君」

アカリはほほ笑みながら言った。

「そうだ。こんなのはどうかしら?」

ユウキの正面にかまえていたアカリは、突然、右足を大きく真上に上げた。
まるでバレリーナのように、アカリの脚は垂直に上がり、ユウキの目にはアカリのスカートの中が飛び込んできた。高校生に似つかわしくない、赤いレースのパンティーだった。薄い生地の向こうに、うっすらとアカリの恥丘が盛り上がるところまで、ユウキの目にははっきりと見えた。

「えい!」

次の瞬間、ドスっという鈍い音と共に、ユウキの鎖骨にアカリの踵が突き刺さった。
うっと唸って、体をよろめかせるユウキ。
いわゆる踵落としだった。これは初めて経験する攻撃だった。

「やったあ。成功したわ。案外難しいのよ、これ」

珍しく、アカリがはしゃいだ声を上げた。
ユウキの鎖骨には、骨の芯まで響く鈍痛があったが、なんとかひざをつかずに、肩をおさえる程度で済んだ。
まさかアカリが踵落としまでできるとは、夢にも思わなかった。今までのトレーニングがなければ、到底耐えられるものではなかったと、ユウキは実感していた。

「もう一回!」

アカリは苦しむユウキをよそに、今度は逆の左足を高々と上げ、再び踵落としを放とうとした。
ユウキは先ほど打たれた肩をおさえて前かがみになっていたが、目だけはまた、アカリのスカートの中に釘づけになる。

「えい!」

今度はユウキの側頭部に、アカリの踵が振り下ろされた。

「うっ!」

と呻いて、ユウキは頭をおさえるが、ひざをつくまでには至らなかった。
これもまた、筋力トレーニングの成果と、今までアカリの試験に付き合ってきた結果、痛みに対するかなりの耐久性が知らぬ間についてきているらしかった。

「すごい。こんなに蹴っても倒れないなんて、新記録じゃないかしら?」

アカリはユウキの顔を見下ろしながら、感嘆の声を上げた。
そう言われると、確かにアカリの攻撃を8回まで耐えたことは、今までになかったかもしれない。

「う、うん。まあ…」

体のあちこちは痛んでいたが、ユウキは自分の肉体の耐久性を自分でも誇りたいような気持になった。
実際、アカリの攻撃は素人が簡単に耐えられるようなものではなく、下手をすれば一撃でKOされてしまいそうなものばかりだった。

「鍛えてきた結果ね。すごい筋肉だもの。触ってもいい?」

ユウキの体を改めて正面から眺めていたアカリは、その胸板にそっと手を伸ばした。

「あ、うん…」

ユウキは驚いたが、ほとんど反射的にうなずいた。





アカリは右手の指先でユウキの胸板を撫で、そのまま下の方に向かい、うっすらと割れた腹筋の境目をなぞった。

「堅い…。すごいわね、男の子って。女の子には、こんな堅い筋肉はいくら頑張ってもつかないわ」

アカリはつぶやきながら腹筋を撫でていく。
アカリの素人離れした攻撃に痛めつけられたユウキも、男としての力強いタフさを褒められて、悪い気分ではなかった。
さらにアカリの視線は、腹筋の下、下腹部へと移っていく。

黒いブーメランパンツに包まれたユウキの股間は、さきほどアカリのスカートの中を見たせいか、大きく膨らんでしまっていた。
ユウキはアカリの視線が股間に向けられたとき、初めてそれに気がついたが、今さらどうすることもできない。

「ここも…」

アカリは無表情にその膨らみを見つめ、腹筋をなぞった手でそのまま触ろうとしたが、寸前で止めた。

「堅くなってるみたいね。フフフ…」

ユウキの顔を見上げて、小さく笑った。
ユウキは驚きと恥ずかしさで顔を真っ赤にし、それでも美しいアカリの顔から眼をそらすことができなかった。

「岡田君、今日はこれも脱いでくれないかしら? 私、岡田君の全部が見てみたくなっちゃった」

アカリの口から出た言葉は、ユウキの頭にハンマーで殴ったような衝撃を与えた。
ほとんどすべてをさらけ出している自分に残された、最後の一枚を脱ぐ。アカリの前で。好きな女の子の前に出す。自分の性器を。外で。学校で。その後は。今から何をするのか。

「あ…」

様々な言葉がユウキの頭の中を駆け巡り、ちょっとした混乱状態になってしまったが、それを見透かしたかのようなアカリの声が、ユウキを現実に引き戻した。

「でも、まだ試験は終わってないのよ。あと2回の攻撃を、耐えられるかしら」

アカリは意地悪そうなほほ笑みを浮かべている。
ユウキはその言葉で、我を取り戻した。

「ぬ、脱ぐの…?」

「岡田君さえよければ。ちょっとしたご褒美もあるかもしれないわよ?」

ユウキにはその言葉の意味が分からなかったが、ここまできた以上、彼女の言うことに逆らう気持ちはなかった。
無言でうなずくと、自らのパンツに手をかけて、ためらいながらも脱ぎ捨てた。

「フフフ…」

顔を真っ赤にしながらも、仁王立ちになったユウキの股間のペニスは、堂々と天を突きさしていた。
アカリはそれを見て、得体のしれない小さな笑い声をあげる。
その表情には恥ずかしがる様子はなく、いつも通り落ち着いたものだった。

「いいわ。とってもセクシーね。鍛えられた男の人の体って、何も着けない方が美しいと思うの」

アカリは一種感動したような調子で、丸裸になったユウキの肉体を見つめ続けた。
一方のユウキは、自分が好きになった女の子の前で全裸になり、観察されるという異常な状況にも関わらず、密かな興奮を感じ始めていた。
自分でも不思議な高揚感だったが、それは肉体にも顕著に表れ、堅く勃起していたユウキのペニスは、さらに膨張し、その先からうっすらと透明な液体がにじみ出しそうになっていた。

「私ね、男らしい人が好きなの。だからとにかく男らしい、力強い体を持った人を探してたのよ。岡田君は、ひとまず合格といえるかもね」

意外な言葉に、ユウキはアカリの顔を見つめた。
アカリはそんなユウキを見つめ返して、ほほ笑む。

「ねえ、岡田君。男の人が一番男らしいときって、どんな時だと思う?」

「え…?」

ユウキは言葉につまった。

「私はね、こう思うの。岡田君みたいに大きくて、力強くて、打たれ強い人が、私の指一本でひざまずいちゃうときが、一番男らしいって」

そう言うと、アカリは右手を伸ばして、ギンギンにそそり立ったユウキのペニスの下、金玉袋の前で指を弾く構えを取った。
ユウキが目を落とすと、アカリの中指はギリギリと引き絞られた弓矢のように曲げられ、今にも解き放たれそうになっている。

「9回目。耐えられるかしら」

にっこりと笑うと、アカリはユウキのむき出しになった金玉に、思い切りデコピンを放った。





ピシッ! 

と、アカリの細い指先の爪が、ユウキの金玉を跳ね上げた。

「くっ!」

瞬間、ユウキは自分の金玉袋の表面に鋭い痛みを感じて、思わず股間をおさえた。
そして数秒後には、吐き気を催すような鈍痛が、跳ね上げられた左の金玉から湧き上がってきて、下腹部全体を覆う。

「あぁ…う…」

ユウキは両手で股間をおさえたまま腰を引いて、限界まで上半身を折り曲げて、痛みに耐えた。
両足をこすりつけるように内股になり、なんとかひざをつかないようにするが、その顔からはすでに大量の汗が滲みだしていた。

「くぅぅ…」

どんなに体を鍛え上げても無駄だった。
アカリの言うとおり、女の子の指一本で、完全に行動不能にさせられてしまう。
かがみこむユウキの目の前には、アカリのスカートと白い太ももが見えるが、彼女の脚の付け根には、今自分が必死でおさえているような金玉はついていないのだ。そう思うと、ユウキは男としてのプライドを根こそぎ刈り取られるような気分になってしまった。

「……」

ふと、ユウキの目の前で、アカリのスカートがゆっくりとたくし上げられていき、彼女の赤いレースの下着が徐々に露わになっていった。

「!」

ユウキは驚きながらも、下着越しにアカリの秘部を凝視し、やがてスカートがすべてたくし上げられた時に、彼女の顔を見上げた。

「…いいわ。岡田君。とっても男らしい」

アカリは頬をうっすらと赤く染めて、興奮している様子だった。
その目は恍惚とした光を宿し、金玉の痛みに苦しむユウキを見ている。

「指一本の攻撃で、立てなくなってしまうくらいの男の急所。その急所の痛みに、必死で耐える男の子。そしてそんな時でも、女の子のアソコから目が離せない男の本能。ぜんぶぜんぶ、すっごく男らしくて素敵だわ」

ユウキが初めて見る、性的な興奮をおさえきれない様子のアカリだった。

「もっと見て。私は女の子なの。岡田君みたいに、急所なんかついてないのよ。羨ましいでしょ?」

アカリは自分の優位性を示すかのように、自らの股間をユウキの鼻先に突きつけた。眼前に迫るアカリの秘部が、わずかに湿り気を帯びていることが、下着越しでもユウキにはわかった。

「そんなに痛くて苦しむくらいなら、いっそのこと女の子になりたいと思わない? でもダメ。岡田君は男で、私は女なの。私は一生、男の苦しみは味わわなくていいのよ。フフフ…」

アカリは挑発するように笑った。
ユウキの金玉の痛みは、そうしている間にも一向に静まる気配がなく、少しでも体を動かそうものなら、鋭い痛みにひざをつきそうになってしまっていた。
事実、ユウキはそんな痛みと苦しみを味わうことのないアカリを、心底羨ましいと感じ、できることなら苦しみの根源である自分の男のシンボルを投げ出したいとさえ思っていた。

「み…水上さん…」

ユウキは喘ぐように、アカリを見つめた。
まだ、ひざはついていない。アカリの攻撃は、あとたったの1回だった。

「倒れないのね。すごいわ。ホントにすごい。でも、次に私がどこを攻撃するか、もう分かってるでしょ?」

アカリは間違いなく、再びユウキの金玉を攻撃する。
今、ギリギリのところで耐えているユウキの体は、あとほんの少しでも金玉に衝撃を加えられれば、簡単に倒れてしまうだろう。

「あ…」

先ほどの苦しみ以上のものを与えられる恐怖に、ユウキの体は震えた。

「私は、岡田君の急所を蹴るわ。今までにないくらい、強くね。だからここでギブアップして、ひざをついてもかまわないのよ。でもその時は、もうこのテストは終わり。再チャレンジは認めないわ」

ゆっくりだが、意見をはさむことを許さない調子で、アカリは言い放った。
ユウキはアカリに見下ろされながら、改めて自分の立場がアカリより下にあるものだと確認した。

「今、急所を蹴られれば、きっとこれまでにないくらいの、地獄の苦しみでしょうね。私には分からないけど。フフ…。岡田君はそれでもやるかしら? それとも私のことを諦める?」

完全に自分を支配下に置いたアカリの目を見ていると、ユウキの頭の中に黒いもやのようなものがかかって、何も考えられなくなってしまった。
ただユウキは、この苦しみの中に、わずかな愉しみも見出していた。
それは金玉の苦しみに比べれば、何万分の一とも言えるわずかな量の愉しみだったが、アカリに自分の急所を支配されているような、被虐的で倒錯した興奮に近いものだった。

「お、お願いします…。水上さん…」

気がつくと、ユウキは上体を起こし、大きく足を開いて、アカリの前に立っていた。ユウキ自身にも、不思議な出来事だった。
これから金玉を蹴られ、その痛みに自分はのたうち回ることになるのは分かり切っているのに、その恐怖は、かえって興奮をあおるものだったのだ。

「…いいのね?」

アカリはしかし、獲物を待ち構える獣のような目でユウキの股間を見つめた。
先ほど痛めつけられたユウキの性器は、それを微塵も感じさせず、これまで以上の勢いでそそり立っている。

「そんなに私のことが好きなの?」

ユウキは恐怖に震えながら、わずかにうなずいた。
アカリはそれを見て少し笑うと、ホックを外して、スカートを床に落とした。
赤い下着に包まれたアカリの秘部は濡れ、長く伸びた白い脚は、ユウキの興奮をさらに誘った。

「えいっ!」

言葉通り、これまでにないスピードとしなやかさで、アカリは右脚をユウキの股間に叩きこんだ。

パチィン!

ユウキの金玉は、アカリの足の甲と脛の間、最も細く堅い部分で跳ね上げられてしまった。
ユウキの体に一瞬、電撃のような痺れが走り、やがてゾワゾワとした寒気のようなものが、腰のあたりから全身に広がって行った。

「素敵よ。男らしいわ」

恍惚とした表情でつぶやくアカリの言葉は、もはやユウキには届かなかった。
ユウキは口をぽっかりと開けたまま、視線を宙に漂わせ、やがてひざをガクガクと震わせると、糸の切れた人形のように尻もちをついて倒れてしまった。

「10回目。倒れちゃったわね」

もはや意識も定かでないユウキの口の端からは、細かい泡が吹き出し、股間をおさえようともせずに、ひっくりかえったカエルのように仰向けになって、痙攣していた。

「私も好きかも…。岡田君のこと…」

ユウキを見下ろすアカリの頬は赤く染まり、その目にはうっとりと酔うような煌めきがあった。

「だからまたやりましょう。テストをね…」

アカリは愉しそうな笑いを浮かべると、足元に落ちたスカートを履き直して、ユウキの傍から離れて行った。
ユウキは朦朧とした意識の中で、アカリの声を聞いたような気がした。


終わり。





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